1954年東京生まれ。慶應義塾大学 法学部卒業。高等学校の教師、英会話学校の講師を経て、トモエ算盤株式会社に入社。1985年に代表取締役社長に就任し、現在に至る。
こういう考えで取り組んでいます

現在の仕事を始めたきっかけや事業の内容について教えてください。
もともと弊社は父が創業したのですが、私自身は商売に向いていないと思い、跡を継ぐとは考えず、英語の教職の道に進んでいました。そんな時に夫が亡くなってしまい悲しみに暮れていたところ、父から「そんなに悲しんでばかりいないで何か新しいことを始めたらどうか?」と言われたことをきっかけに弊社に入社しました。入社して約1年が経過した頃、今度は父が亡くなってしまい、父の意思を継ぐ形で社長に就任しました。そこからそれまでの算盤の製造販売に加えて、教師の経験を活かして算盤教室の運営を開始しました。
今後の展望等をお聞かせ下さい。
算盤を後世に残していくことが私の使命だと思っています。算盤には2つの側面があります。算盤にはハードウェアの部分(製造する)とソフトウェアの部分(算盤を通じて色々なことが学べる)という2つがあります。特にソフトの部分では、AI等が普及する世の中で、なぜ算盤なんてするんですかと思われるかもしれないですが、算盤はただ単に計算が速くなるだけではなく、算盤というものを通してやればできるという自信が付いたり、続けることによって得られる達成感があるんです。そうした算盤の教育の面を日本のみならず世界に向けて今後も発信していきたいと思っています。
新宿区に対する想いを聞かせて下さい。
生まれも育ちも四谷の街で、想い入れも利便性もあって大変満足しているので、この街から算盤の魅力を伝えることができて大変光栄に思います。
インタビュー後記
算盤が持つあらゆる可能性を信じ邁進する藤本社長。四谷の街から算盤の魅力を世界に響かせてゆく。
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