【パン焼き小屋はしご、閉業致します】
昨年末から1年間、長いお休みをいただいておりましたが、定期営業を再開することが難しく、閉業することにしました。

度々ご来店くださった皆様。最高の材料を届けてくださった生産者の皆様。つながりをくださった皆様。その他、様々な形で応援してくださった皆様。ありがとうございました。店の形でどうにか続けていけたら良かったのですが、力が及ばず申し訳ありません。

これからは、細々と、シンプルなパンづくりの豊かさを伝えていこうかなぁと考えています。

~ここから先の詳細は、興味ある方に~

春~夏にかけて、新しい場所への適応や慣れない畑仕事で、疲れを溜め込んでしまったようで、夏に扁桃炎が悪化して手術・入院しました。
そこから、体力が落ち、体力が回復するまでの1ヶ月ほどは、ADHDの注意欠陥を抑えて生活するのが難しくなりました。体力が回復した今も、以前よりも頭の中がごちゃっとしやすいです。同時にメンタルも落ちてしまい、これ以上商売として続けることは考えられなくなってしまいました。

思えばずっと、心身を置いてきぼりにして、他者からの承認ばかりを追いかけてきました。だから、何をしても、していなくても、苦しくなっていました。それが積み重なっての入院でした。ここらで、自分の心地よさや生きやすさを焦点に、人生を本格的に再構築したいと思います。

苦しさや先行きのなさから遠ざかってしまったパン屋業。しばらくは、パンを焼くことなんか全く考えられませんでした。でも、落ち着いて見直してみると、パンを作る工程や微生物がもたらしてくれる恵み、清々しい早朝作業と星空や朝日を眺める休憩時間の心地よさ、焼き上がる瞬間の胸が踊る感覚など、好きなことがたくさんあったことに気付き直せました。自分のパンが食卓に乗ることの喜び。誰かと一緒にパンを作る豊かさ。これらは確かにありました。

やはりとしか言いようがないのですが、お金を稼ぐことや販売のコミュニケーションは苦手すぎて、全く好きになれませんでした。あと、見栄を張って正しそうなことを投稿したり話したりするのも苦しかった。過剰なパンづくりへのこだわりも。ぼくは社会と闘うような人間でもなければ、インテリでもありません。普通か、普通以上に弱さを抱えた人間なのに、等身大とは程遠い自分を作ってしまっていました。

これからは、気が向いたときに、だれかと一緒にパンを焼き、ぼくの中にあるパン焼きの豊かさを分かち合っていこうと思います。嬉しいことに、はしごで一緒にパンを焼いてみたいという声もいただいています。そうやってできたパンの一部を、ドネーションなどの形でお譲りしていけたら嬉しいなぁと考えています。今月は、我が家のクリスマス用とお世話になった方々への年末の挨拶用に、21日に焼く予定でいます。多めに焼くので、みなさんにお分けすることができるかもしれません。

継ぎ続けて10年が経つ酵母種は、パンづくりをしなかった時期にも継いできました。入院していても、酵母種の心配が頭に浮かびました。どうやら、酵母種との関係はもう、生活の一部になっているみたいです。とても苦しい時も、酵母を生かすために生地を捏ねていました。ぼくの生命力の象徴のような酵母種。まだしばらくは、一緒にいたいなぁと思っています。

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185 いいね! ('25/12/18 12:02 時点)