まちの仕事人インタビュー
お客様の一番身近なパートナーであり続ける
丸茂・森田税理士事務所 税理士 森田 亘 (もりた わたる) さん インタビュー

    左:丸茂 篤 税理士    右:森田 亘 税理士

1984年  6月28日生まれ。東京都世田谷区出身。大学院卒業後、税理士法人あおやまにて中小企業全般、湯沢会計事務所にて個人開業医・医療法人の各種税務申告業務や会計・税務コンサルティングの業務に従事。その後、相続税専門の税理士法人チェスターにて相続税申告・生前対策の業務を担当。個人・法人の事業税務と不動産・相続の資産税務を共に相談可能な業界でも数少ない存在として、幅広いクライアントからの相談に応じている。二児の父。休日は家族で出かけ、息子達と遊ぶことが何よりの楽しみ。

お客様の想いに沿った提案を


税理士を目指したきっかけを教えてください。

大学二年生、将来について考えた時「自分には武器がない」と感じました。このまま行くと希望の就職より、どこか通ったところに入社し、ずるずる人生が進んでしまう気がしました。そういう自分になりたいと思えなかったため、なにか武器になるものを、と考え資格取得を考えました。経済学部で元々数字に強かったため、数字を取り扱える税理士でした。大学院まで行き修了時には必要な試験科目を取得出来ていたので、今は大学二年生の頃に思い描いていた武器を持って生きていく自分になれていると思います。

事務所設立までの経緯を教えてください。

大学院卒業後に中小企業を専門に取り扱う税理士法人に入社。ここでは社会経験のない中、一から学ばせてもらいました。郵便の送り方からPCの使い方まで本当にありがたかったです。さらに専門領域を広げるために、医療専門の税理士事務所に入社。ドクター特有の考え方や論点、お付き合いの仕方等、多くを学びました。ドクターは高収入の方が多いため対策の幅が広いため、そこにやりがいを持っていました。その頃から独立を意識。そこで、誰もがいつかは直面する相続領域をメインの事務所にしたいと考え、相続税専門の事務所に入社。実際に今も相続領域がメインとなっています。振り返ると、中小企業の顧問、ドクター、相続領域と各事務所で学ばせて頂いたことが今の私の強みとなっていると思います。

事務所の特徴はどのような点にありますか?

相続ですと、生前対策は相続税額を抑えることだけが目的ではないと考えています。当事務所は4つのステップ。相続税額を抑える節税はあくまでも最後です。まずは「承継」。財産を並べて承継するかどうかを整理します。次に「分割」。誰にどう分けるかです。そして「納税資金」の確保。ここまでが相続税試算です。全体の状況や問題点を把握するために、まずは相続税試算をしましょうとお伝えします。試算した税額をもとにお客様にご要望をお聞きします。例えば相続税額が500万円と試算結果が出た場合、それがお客様にとって、高いと感じるか安いと感じるか。これならそのまま払っても良いと思うのか、もっと抑えたいと思うのか、等。税額が高いか安いかはこちらが決めることではないと思います。試算の結果、お客様が納税額を抑えたいときには、「承継」「分割」がおろそかにならない範囲で節税のご提案をいたします。常に節税ありきでなく本質がブレないように進めていくことを大事にしています。相続発生後の相続税申告については、書面添付制度を標準整備し、税務調査に発展しづらい、お客様の想いに沿った提案を心掛けています。

身近な人や近隣の方々を幸せに出来たら十分


お仕事時に大切にしている事は何ですか?

世界を変えたい、全世界の人々を幸せにした、私には到底そんな大きいことは出来ないと思っています。それよりも「身近な人や近隣の方々を幸せに出来たら十分」。実際、お客様の多くは友人や昔からの付き合いの方が多いです。相談してもらえた時、可能な限り応えたいと思い専門分野は絞らずに幅広く対応できる税理士になりたいと思っています。特に相続については、相続対策をやったかやってないかで大きな差が出てくるため力を入れています。せっかく対策をしようと思っても、内容が難しく断念されてしまう方も多いと感じます。なので、一人でも多くの方が適正に相続対策を実行できるよう、出来るだけ分かりやすくご説明をし、よりよい将来が実現できるようなご提案をしたいと思っています。

記憶に残る仕事はありますか?

事務所の近所にお住まいで、相続相談に来られた方で印象的だったことがあります。お父様がご病気でそろそろ危ないので、多額の相続税がかかったらどうしよう、という相談でした。そこで試算したところ相続税はかかりませんでした。相続税に関して安心できたと、心からホッとされているご様子でした。その後、数か月後にお父様はお亡くなりになり申告まで担当させて頂き、無事に世代の承継。「勇気を出して相談にきてよかった」と言って頂いたことはよく覚えています。生前から相談頂くことで、相続発生後の流れもスムーズになるので理想だと思います。

最近取り組んでいることは何ですか?

家族信託に力を入れています。自分の保有する資産を信頼できる家族に託し、管理・処分を任せる財産管理の方法です。これまでの遺言だけではやりきれなかった二代・三代先への対策が家族信託という制度を利用することで可能になります。まだあまり広く浸透してはいない制度ですが、親世代にとっても想いを実現する有益な選択肢になると思います。

地域密着型の事務所として

税理士選びで大事なことは何ですか?

まずは「経験と実績の多さ」。税理士によっては専門分野を絞り、他分野については経験のないこともあります。例えば相続について申告経験がない場合や、生前対策のやり方を知らない税理士もいます。次に「人として合うか」。面談で税理士の人柄を確認されることをおすすめします。最後に「金額だけで判断しない」。金額だけで依頼してしまうと、その分野に不慣れな税理士が対応する可能性が高まります。すると申告漏れが発生し、後に税務調査で税金の追徴、さらに罰金等、トータルで時間と金額が余計にかかるケースもあるので注意が必要です。

この仕事は好きですか?

はい、好きです。一番のやりがいはお客様に喜んでもらうことです。何をすれば喜んでくれるかは人それぞれ違うと思います。人それぞれにあった最善をご提供することを心掛けています。「その思いが当たる」、その方に喜んでもらいたいと思った行動がお客様の喜びにつながると、とても嬉しいです。

今後の見通しはありますか?

地域密着型の事務所として、近隣の方に対して、よりサービスをご提供できるよう考えています。そのため明瞭会計を徹底。事前にお見積書をお出しして、追加で10万、20万円と頂くことはありません。最後にいくらかかるか分からないと不安につながると思いますので、事前にご納得いただいた金額でご提供するよう心掛けております。

インタビュー後記

自分には武器がない。社会で生きていく武器が欲しい。そんな想いからスタートした森田税理士。その後しっかりと武器を増やし、磨いてきたことが伺えるインタビューだった。そして、その武器は世界中の人のためではなく、縁があって知り合った近しい人のために使いたいという考えも森田税理士らしい。今は増やした武器の中で、誰もがいずれは直面する「相続」をメインに活動している。相続は「現状を把握することがまずは一番大事」と何度も語ってくれた。いつかは考えようと思っている相続の悩みを一度丸茂・森田税理士事務所に相談してみてはどうだろうか。

お問い合わせ

名称:丸茂・森田税理士事務所

住所:〒156-0044 東京都世田谷区赤堤4-37-8 丸茂ビル B1

連絡先:03-5844-6333

メールアドレス  info@marumo-tax.net

ホームページ  https://marumo-tax.net/