二十歳の皆さま、誠におめでとうございます。
本日皆さんが、二十歳という人生の大きな節目を迎えられたことを、心からお祝い申し上げます。

さて、昨年、私はある小学校の行事に出席しました。そこでは、子どもたちが「将来なりたいもの」を自由に書いて発表していました。驚いたことに、半分以上の子どもたちが「YouTuber」と書いていたのです。この話をしたとき、多くの大人たちが笑いました。「そんな夢で大丈夫なのか?」という心配や、「頑張れ」という応援の気持ちが混ざっていたのかもしれません。しかし、その笑いの中には、「そんなのは現実的じゃない」と無意識に否定する空気があったようにも感じました。

ですが、皆さんもご存じのように、今やYouTuberという職業は大きな影響力を持っています。コムドットや平成フラミンゴ、ばんばんざいといった国内の人気YouTuberは登録者数400万人を超えていますし、世界に目を向ければ、ミスタービーストは登録者数3億人を超えています。もし今日ここにいる皆さんの中から、こうした世界的なランキングに名を連ねる人が現れたなら、その影響力は私たち大人が想像する以上のものとなるでしょう。

ここで私が皆さんにお伝えしたいのは、「今の当たり前を疑い、他人の夢を笑わない大人でいてほしい」ということです。夢や挑戦は、時代の常識から見れば「非現実的」と思われることがあるかもしれません。しかし、社会の「常識」は時代とともに変わっていきます。

たとえば、2007年までは携帯電話が主流で、スマートフォンはほとんど普及していませんでした。さらに2017年頃でも、スマートフォンが生活の中心になるとは多くの人が想像できなかったかもしれません。それが今では、スマートフォンなしでは日常生活が成り立たないほど社会に欠かせない存在になっています。このように、ほんの数年で「当たり前」が大きく変わることを私たちは経験しています。

また、イーロン・マスクが手掛けるテスラの車には、たった5つのボタンしかありません。これもまた、既存の「常識」を覆すイノベーションの一例です。だからこそ、皆さんが今抱いている夢や挑戦も、もしかしたら周囲には理解されないことがあるかもしれません。しかし、それを信じて挑戦し続けることが、未来を切り拓く力となります。

私たち大人も、皆さんが挑戦する姿を見て学ばなければなりません。夢を笑わず、共に応援し合い、未来を築いていく。それこそが新しい時代を創る土台になります。

今日という日は、皆さんが「大人」として歩み始める第一歩です。どうか、自分の可能性を信じ、自分の中の「当たり前」を疑いながら、未来を創造してください。そして、川崎市を、そして日本をより良い場所にしていく仲間として、これからも共に進んでいけることを楽しみにしています。

皆さんの輝かしい未来に心から期待し、私からの祝辞とさせていただきます。本当におめでとうございます。

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64 いいね! ('25/01/23 18:00 時点)