【藍デザインコンクリートアートパネルの紹介】
reterace 喜田智彦氏と池田支援学校美馬分校がコラボレーションし、藍でデザインしたコンクリートパネルを、徳島県庁11階展望者ロビーに飾っています。作品について、ご紹介したいと思います。

「吉野川が育んだ藍~つながりと未来への流れ~」
この作品は、徳島の吉野川がもたらした恵みとそこに根ざす藍文化、そして人と人とのつながりを象徴した藍デザインコンクリートアートパネルです。

■ 吉野川と藍文化
徳島の藍は、かつて "ジャパン・ブルー”として世界中から賞賛された文化であり、その背景には吉野川の存在が欠かせません。吉野川流域の良質な水と豊かな土壌は、藍の生育と染料づくりに理想的な条件を与え、徳島の藍産業を長年にわたり支えてきました。

この作品では、吉野川の川筋である池田から川内へと向かう実際の地理的な流れをもとに、アートパネルを左から右へと展開し、川の流れが藍を育み、文化を育て、人をつないできたという歴史を視覚と空間で表現しました。

■ 配置の構成
アートパネルは左端(池田)で直に立ち上がり、右端(川内)に向かって徐々に角度を傾けながら配置することで、川の流れを立体的に表現し、勢いと広がり、そして未来への躍動感を生み出しています。
各パネルは手と手を取り合うようにつながり、“流れの一体感”と“人の絆”を象徴しています。

■ 生徒制作パネルの意味
今回のパネルは、池田支援学校美馬分校の生徒の皆さん一人ひとりが手がけた作品です。
それぞれの表現は違っていても、ひとつにつながることで「協調」「連帯」「多様性の調和」を象徴し、吉野川の支流が一つの大河となるように、藍文化の未来を担う力強い流れを表しています。そして、子どもたちが未来へばたいていくことを願っています。

■デザインの効果
空間に入って瞬間、目に飛び込む藍の帯。その色は光によって絶えず表情を変え、時間帯や天候によって異なる輝きを放ちます。朝の強い光ではきらめく水面のような輝きに、午後の柔らかな光の中では深く静かな青に。青と白とのコントラストによって、ラインはより際立ち、空間全体を染めるような清らかで品格ある印象を放ちます。
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34 いいね! ('25/10/12 10:02 時点)