まちの仕事人インタビュー
平和サッカーで心を豊かに
PHOENIX JAPAN株式会社 代表取締役  田中 怜也 (たなか れいや) さん インタビュー

・出身地

神奈川県横浜市

・出身校

神奈川県立弥栄高校 → 東京学芸大学

・生年月日

1993年11月6日

・趣味

サッカー、旅

・職歴

日本アイ・ビー・エム → 日本サッカー協会 → PHOENIX JAPAN

・今のお仕事を選んだ理由を教えてください。

自分自身の人生で成したい夢を実現するためです。

私は小学1年生の頃からサッカーをしていて、所属していたチームは各年代に日本代表になる選手がいる強豪でした。とてもサッカーが上手い人に囲まれた環境で、私は足が速いとかフィジカルが強いといったものがなく、プロにはなれないと思っていました。しかしプロ以外の形でサッカーには携わっていきたかったので、私は頭を使う監督業であればいけると考えて高校の教師を目指していました。

教師になるために学芸大学に入学をしてイギリスへ1年間留学へ行った先で、プレミアリーグを生で観る機会に恵まれました。現地で生で観たプレミアリーグはすごくおもしろく、試合を観ていて高校の監督ではなく、もっと上のカテゴリーの監督として活躍したいという思いが芽生えました。そのために、教師の道ではなく、まずは一般企業へ入社をして、そこからサッカー協会へ入り、FIFAの監督へステップアップしていく算段でキャリア形成をはじめました。しかし、実際にサッカー協会に入ってみると、FIFAへのルートはあるものの、年功序列など、FIFAへ行くまでには時間がかかるという現実を知りました。そこで、私はなぜサッカーに携わっていたいのか、原点に立ち返り、サッカーを通じて人と人、国と国を繋げたいという思いを持って、自らクラブチームを立ち上げることにしました。


・お仕事で大切にしている事は何ですか?

全てのステークホルダーやチームに関わる方々がこのチームに携わって良かったと思えることをすることです。私は以前に強豪のサッカーチームにいましたが、サッカーだけでなく多くの競技で強豪のチームでは、『勝てば良い』という感覚が強い傾向があると感じていました。『勝てば良い』が強くなりすぎてしまうと、チームメイトやチームに関わる方々へのリスペクトを欠いてしまい、サッカーのあるべき姿から遠退いてしまうと思っています。実際にそういうチームにいたがためにサッカーを嫌いになってしまう人もいました。

そこで私のチームでは『平和サッカー』を謳い、サッカーを通じて自分達の利益ではなくて、このチームに関わって良かったと思ってもらえる向き合い方をして、このチームに関わる方々に感動を届けたいと考えています。

その他にも、チームに関わっている企業には、企業ごとに向き合い方を変えて、お金だけではなく協業事業や新規事業を一緒にやっていく働きかけもしていたり、チームに関わる方々へ、チームの状況報告もしっかり伝えて、チームの状況を自分ごとにしてもらう取り組みをしています。



・お仕事の中で記憶に残る出来事はありますか?

記憶に残る出来事は2つあります。

1つ目が、昨年の東京都2部リーグで優勝したことです。このチームは2018年から活動を始めている新しいチームなのですが、新たにできたチームは4部リーグからのスタートになります。

チームができてからずっと1位で昇格をしてきて、2021年にはついに2部リーグに昇格を果たしました

2部リーグでは、グループで1位にならなければ昇格できないのですが、2023年までは連続で4位という結果が続きました。そこで私は1位になって昇格するためには今のチームに何が足りないのか考え、考え抜いた末に、チーム全体で結果に責任感を持つことが足りていなかったのではないかと結論を出しました。そこで、私自身が監督をやり、結果にコミットすることに焦点を当てて試合に臨み、2024年に無事にグループ1位になって昇格を決めました。

2つ目がJr.ユース選手の成長をまじかで見れていることです。

今年から中学生のチームも作り、現在は中学1年生のみが在籍をしています。Jr.ユースからユースへ、そしてプロへ育てていくことを目的に私がその監督をやっています。『平和サッカー』を意識してみんなが楽しそうにサッカーをやっていますが、強豪のチームと比べたらまだまだ下手だなと感じています。でも下手な分これからの伸び代があると感じているので、みんなの成長を見れることが楽しくてやりがいを感じています。


・お客様から言われて嬉しかった一言を教えてください。

スポンサー企業様の共同事業の責任者と食事をした際に『PHOENIXには夢がある!』とおっしゃって頂いた一言です。居酒屋で共同事業の展望を語り合っていた時に、通常の仕事は、目の前の業務にやりがいがあることに対して、スポーツには目の前のやりがいだけではなく、その先があるとおっしゃって頂きました。




・ここ最近新たに取り組んでいる事はありますか?

グラスルーツ校の開校を新たに取り組んでいます。

グラスルーツとは草の根という意味で、『平和サッカー』をJr.ユースや小学生にも掲げて、サッカーに関わる方々へリスペクトを持つよう教育しています。

その他にも、初めてサッカーをする幼児向けにも、まだまっさらな状態から『平和サッカー』を伝えて、親への感謝も学んでもらう取組もしています。



・地域での活動をされていますか?

港区地域ボランティアでの出前授業をしています。港区教育委員会から港区の小中学校へ派遣されて、そこの生徒たちへ授業をするボランティアです。プロコーチをボランティアで派遣して『平和サッカー』を生徒たちに体験してもらい、『平和サッカー』の考え方を広げています。



・今のお仕事は好きですか?やりがいは何ですか?

この歳になっても私が大好きなサッカーに携われてることが嬉しくて、こんなに良い仕事はないですし大好きです。そして、この仕事はたとえ難しくても成したい夢にチャレンジできていることがやりがいだと思っています。

一般的な仕事は、人の不満を解消することが仕事になりますが、私の仕事は、人を感動させることや、経験を提供できる仕事で、それはスポーツに携わるからこそできることだと思っています。

サッカー協会にいた時は、権利を守るなどのしがらみが多いなと感じていましたが、今は目指したいものにチャレンジができて応援してくれる人もたくさんいる環境で仕事ができて嬉しいです。


お問い合わせ

株式会社PHOENIX JAPAN

東京都港区芝5-36-4 札の辻スクエア9F

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HP:https://phoenix-since2018.com/

*お問合わせの際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。