
ディーテラー株式会社を経営している広瀬信輔さん。デジタルマーケティングの分野で広告運用やSEO、クリエイティブ制作、システム開発まで幅広く手がける。「ディーテイル(細部)」と「ストーリーテラー」を掛け合わせた社名の通り、クライアントの想いを細やかに読み解き、最適な戦略に落とし込む力が持ち味だ。九州・長崎出身。大学卒業後はマーケティングリサーチ会社に入社し、実務を通して広告やデザインを学ぶ。その後、自身の知識をまとめたブログが話題となり、書籍出版を経て独立。現在は企業コンサルティングや広告運用を軸に、マーケティングの最前線で活躍している。
想定外の結果になっても、次の一手を素早く打つ。その柔軟性が成果を生む

今の仕事を始めたきっかけを教えてください。
新卒で入社したマーケティングリサーチ会社で働いていたころ、「自分の力で知識を広げないと成長できない」と感じました。そこで1ヶ月月休暇をとり、にデザイン専門学校へ通い、WebデザインやSEOを学びました。卒業制作として作ったマーケティングに関するブログ「デジタルマーケティングラボ」が予想以上に反響があり、大学や企業から講演やコンサルティングのご依頼をいただいたことが独立の大きなきっかけとなりました。「学んだことを形にし、人に伝えることが仕事になる」という体験が、自分の人生を大きく変えた瞬間だったと思います。
会社設立までの経緯を教えてください。
最初は副業のような形で始めたコンサルティング活動でしたが、次第に依頼が増え、法人として契約したほうが相手にも安心してもらえると考え、2017年にディーテラー株式会社を設立しました。フリーランスとして個人で動いていた時期もありましたが、法人化することでより大きな案件に関わることができ、企業からの信頼も深まりました。創業当初は自分ひとりでしたが、今では複数の社員と共に成長できる会社になりました。今振り返ると、あの時の決断がすべての始まりだったと思います。
会社の特徴を教えてください。
ディーテラーの強みは、広告運用・SEO・クリエイティブ制作・アプリやシステム開発といったデジタルマーケティングの全領域を自社で完結できる点です。多くの企業では広告運用だけ外部委託することが多いのですが、当社は「ワンストップで提供できる体制」を整えています。社員もそれぞれが広い分野の知識を持ち、プランAがうまくいかなくても、プランB・Cと次の手を打てる柔軟さがあります。クライアントの課題に合わせて最適な手法を選び抜く“総合力”こそが、当社の最大の特徴だと考えています。
お仕事で大切にしていることを教えてください。
マーケティングに「100%成功する施策」は存在しません。だからこそ、一つの結果に固執せず、常に複数の選択肢を用意しておくことを大切にしています。たとえ想定外の結果になっても、そこから学び、次の一手を素早く打つ。その柔軟性が成果を生むと思っています。また、チームの中では「自分ができることを少しでも他人に教える」文化を大事にしています。知識を共有し、みんなで強くなる。そうした積み重ねが、会社全体の信頼につながっていると感じています。

この仕事のどんなところが好きですか?
マーケティングの仕事で一番うれしい瞬間は、立てた戦略が数字として結果に表れた時です。広告運用で目標としていたCVやCPAが想定どおりに達成できた瞬間に、「やった」と心の底から感じます。数字はシビアですが、だからこそ嘘をつきません。自分たちの考え方や手法が正しかったことが、成果として明確に示されるところに、この仕事の面白さがあります。
同時に、クライアントが望む結果を数字で実現できたとき、「これで次につながる」と感じられる瞬間も大きな喜びです。数字の裏には必ず人の想いがある——その両方を達成できた時にこそ、最も大きなやりがいを感じます。
「信頼されるマーケティングの力で、より多くの企業を支えること」が目標

今後やりたいこと等、展望を教えてください。
今後は、優秀な人材の採用と育成により力を入れていきたいと考えています。これまでは未経験の人を一から育てるスタイルでしたが、デジタル分野の変化が早く、今は経験者と新人を組み合わせて学べる教育システムづくりが必要だと感じています。会社を大きくすることが目的ではなく、「信頼されるマーケティングの力で、より多くの企業を支えること」が目標です。
成功哲学を教えてください。
「成功するためには、失敗を前提に考えること」。これは私の原点です。どんなに自信のある施策でも、すべてが想定通りにいくとは限りません。だからこそ、常に「もしダメだったら次はこうする」とプランを重ねる。その数が多ければ多いほど、結果的に成功に近づきます。仕事は計画どおりに進まないからこそ、柔軟さと粘り強さが大切。成功とは“諦めずに試行錯誤を続けられる力”だと思っています。
インタビュー後記
広瀬さんのお話には、一貫して「合理性」と「情熱」の両方が感じられました。理屈だけではなく、自分の手で形にしてみる実践力。数字を追う一方で、チームや社会への思いやりを忘れない姿勢。冷静さの中にある温かさが、ディーテラーの強さを支えているのだと思います。広告やマーケティングの世界は移り変わりが早いが、「どんな時代でも人の心を動かす力が必要」という広瀬さんの言葉に、静かな確信を感じました。
お問い合わせ
ディーテラー株式会社
代表取締役社長 広瀬 信輔
所在地:〒105-0013 東京都港区浜松町2-2-15
TEL:03-6848-3300
HP: https://deeteller.jp/
*お問い合わせの際、『区民ニュース』の記事を読みました。とお伝え下さい。